【国際】マレーシア旅客機撃墜、295人全員死亡─ウクライナ高官=ロイター通信
まだ事件の詳細が分かりませんので今まで出ている断片的な情報から推測するしかありませんが、展開次第ではそうとう危ないことになりそうな気がします。
まず、撃墜とするなら容疑者はロシア軍、親ロシアの反政府勢力、ウクライナ軍の三者ですが、反政府勢力が本格的な地対空ミサイルを持っている可能性はそう高くないと思います。もし彼らが保有していたのならさらに複雑になるところですが、一応常識的な線として犯人はロシア軍かウクライナ軍のどちらかでしょう。今のところ、ロシアもウクライナも互いに相手がやったと非難していますが、もしロシア軍が犯人ならアメリカとNATOは最悪の場合ウクライナへ地上軍の派遣まで実行するかもしれません。一方、ウクライナ側が犯人ならロシア軍に報復攻撃の口実を与えることになります。西側が何もしなければロシアとウクライナの全面戦争。
どちらにしても、現在内戦にとどまっているウクライナ情勢が戦争に発展する可能性大なのです。犯人が誰だったにしろ早まりましたね。民間機を撃墜するなどあってはならない事です。末端の軍部隊が疑心暗鬼になってミサイルを発射したのだと思います。中央の指示は事態を悪化させるだけに決まっているのであり得ません。こういう事があるから紛争は恐ろしいのです。
日本の馬鹿ニュースは、日本人の乗客がいなかったから安心などと平和ボケ極まりない報道をしないでもらいたい。おそらくするでしょうが…。あの地域で戦争になったら黒海を隔てて隣接する中東地域もヤバいですよ。それでなくてもイスラム国と称するISISなるテロ組織がイラクとシリアで大暴れして原油価格が高騰してるのに、これにロシアの天然ガスまで高騰するとなると世界経済への影響は深刻です。もちろん日本も例外ではありません。
原発が止まって、石油や天然ガスに対する依存度がかつてないほど高まっている日本は完全に詰む可能性もあります。集団的自衛権とか反原発とか寝言のようなくだらない議論をしている場合ではない。世界は繋がっているんです。日本も厳しい局面に立たされる時が必ず来ますよ。脅すわけではないが、我々国民も覚悟を決めなければなりません！
追加情報：
未確認ながら親ロシア派反政府軍もロシア軍供与の対空ミサイルを持っている模様。ただし高度1万メートルでの撃墜なので携帯式地対空ミサイルでは無理。車両発射型のレーダー連動式地対空ミサイルじゃないと撃墜できません。果たしてロシアがそこまで重大な兵器を供与するかどうか？
ウクライナ内務省発表の地対空ミサイル9K37M1-2「ブークM1-2」なら、迎撃可能範囲50km、最大射高25kmなので可能性はあります。撃墜時刻にドネツク派（親ロシア派）がウクライナ軍の輸送機アントノフAn‐26を撃墜したとツイートしたが、間違いに気付き慌てて削除したという情報もあります。
ただし、注意しなければいけないのはAn-26はターボプロップで外見は双発のプロペラ機。マレーシア航空機はジェット旅客機だったはずでまず見間違うはずはないと個人的には思います。
情報戦争はすでに始まっているのです。
