
ドラマの203高地の攻防など、おそらくこれが映像の限界ではないかと思うくらい良かったです。残念な事は時間制限から原作のストーリーを完全に描き切れていないところですが、予算の関係もありますからしょうがないでしょう。大河ドラマでやったらおそらく天文学的な制作費になるでしょうし(苦笑)。
で、ゲームの紹介です。「日露戦争」は太平洋戦記、鋼鉄の騎士などで有名な硬派なシミュレーションを作るジェネラルサポートの作品です。
【陸海軍の戦闘だけでなく、外交、諜報、謀略、戦費調達、国内徴税といった政治レベルから、貿易統制、通商護衛まで全てをプレイヤーが担当できるシステムとなっており、史実に忠実な日露戦争をシミュレートすることが可能である(プレイヤーは大日本帝国を担当)。作者は阿部隆史。2007年現在、本作廉価版(2002年発売)を同社ウェブサイトで購入することができる。
本作のユーザマニュアルは235ページあり、ルールを把握していないとゲームを進めるのが困難である(「日露大決戦」の場合、第1ステージで必ず仁川上陸を行い、第2ステージで京城進駐を行わないと第3ステージ冒頭で無条件で「日本側大敗北」となる等)。】(ウィキペディアより)
はっきり言って難しいです。太平洋戦記なら最初に何をすべきかだいたい分かるんですが、こちらは部隊の動かし方さえ間違わず慎重に進めなければなりません。↑に書いてある通り。
精鋭の第一線級師団を動員しつくしてしまうと、質の低い後備師団しか動員できなかったり、海軍の補給ルート防衛ローテーションを失敗すると大陸の満州軍が飢えたり弾薬不足に陥ったりと、ここまでリアルにする必要があるのか?というくらい難しいゲームです。ですからまともに勝利した事は数えるくらいしかありません(苦笑)。上村艦隊の苦労が良く分かるゲームです(爆)。
たいていは、旅順はなんとか落とすものの遼陽あたりで消耗しつくして奉天会戦を待たずにジリ貧とかになりがちです。
戦費にも困るし、外交交渉もしなくてはいけません。プレイヤーは当時の日本の指導層そのものを一人でシミュレートしなくてはいけないのです。それを楽しみと見るのか苦痛と思うのかでゲームの評価は分かれます。私は前者ですからまあまあ楽しめました。
あまりにも難しいので、パソコン専門店で売ってた同人の改造ツール(今は無いだろうな…)で戦費と弾薬が無限に手に入るソフトを使ってます。どうせなら兵力が無限に手に入るツールの方が良かったんですが…(笑)。
ただウインドウズVista以降で遊ぶには難点があります。もともとウインドウズ95のゲームなんで艦隊戦の時フリーズするのです。一番楽しい艦隊戦で止まるとはどういうこっちゃ?(怒)
まあショートシナリオの日本海海戦は遊べるのでよしとしましょう。
1999年と古いゲームですが、おそらく日露戦争を描いたシミュレーションゲームはこれ一つだと思うので貴重です。