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中国人民解放軍Ⅱ 海軍

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 空母保有など最近話題に事欠かない中国海軍。尖閣問題で衝突の危険性も増大していますが、はたして空母を含めた中国海軍の実力はどのくらいなのでしょうか?おそらく日本の国防を真剣に考える皆さんなら感心あると思い本稿で見て行きたいと思います。
 
 中国海軍は2009年のデータで兵員25.5万人、艦艇860隻(117万t)、海軍航空隊2.6万名、海軍陸戦隊1万名を数えます。
 
 北海(黄海渤海湾方面担当)、東海(東シナ海担当)、南海(南シナ海担当)の3個艦隊を中心に編成されています。一昔前は旧式艦も多くそれほど脅威ではありませんでしたが、軍事費の増大と共に急ピッチで近代化を進めています。
 
 それでは具体的に各種艦艇について見て行きましょう。
 
◇空母 
 建造放棄されていた旧ソ連アドミラル・クズネツォフ級2番艦ヴァリャーグをスクラップ名目で購入。実際は大改装を施し戦力化しつつある。ただしょうもない欠陥が露呈し現在はどうなるか未定。艦載機(J-15、Su-33のコピー)も物になるか不明。
 
 
①済南級(15隻)…戦後初めて建造した本格的駆逐艦。旧式だが近代化改装を受けて侮れない。
②哈爾浜級(2隻)…中国艦としては初めて欧米に比肩しうる性能の駆逐艦
深圳級(1隻)…中国海軍初の本格的ミサイル駆逐艦。ステルス性も考慮されているらしい。
④広州級(2隻)…中国海軍初の防空担当艦。イージスシステムに比較すると見劣りするが決して侮れない。
⑤蘭州級(2隻)…広州級の改良型。中華版イージスという専門家も?
瀋陽級(2隻+4)…汎用駆逐艦。簡易フェーズドアレイレーダーを搭載し防空能力が高いという見方も?
 
 
①053型(44隻)…哨戒型を中心に防空型などのバリエーションがあるフリゲートの主力。
②054型(10隻)…江鎧型ともいう。今後増大するであろう新鋭艦。防空能力が強化されている。
③056型…現在詳しい情報は不明。ステルス性を強化した高性能艦だという噂。
 
 
◇潜水艦
戦略ミサイル原潜は前記事で紹介したので略。
漢級攻撃型原子力潜水艦…5隻建造され2隻が現役だという。技術が未熟で戦力としては疑問符。
②商級原子力潜水艦…米海軍のロサンゼルス級に匹敵する性能ともいわれるが詳細不明。
③明級潜水艦(17隻)…通常動力型。旧式化しているらしい。
宋級潜水艦(16隻)…通常動力型。ドイツの技術を導入しそこそこの性能をもっているらしい。
⑤元級潜水艦(4隻+)…中国初の本格的AIP(非大気依存推進)潜水艦。これは驚異だといえる。
そのほかロシア製の潜水艦も10隻以上。
 
 
隻数は不明だが戦車402両 兵員6600人の揚陸能力(アメリカに次いで世界2位)を持つといわれる。これは恐るべき能力と言えるでしょう。6000名といえば旅団規模ですからね。台湾との戦争を想定しているからだとは思いますが、いつこれらが尖閣に来てもおかしくはありません。
 
 
◇航空機
①J‐15戦闘機×1(空母運用試験用か?)
Su‐30MKK戦闘機×24…ロシア製。これが一番の脅威。
③JH‐7戦闘爆撃機×100…旧式。
④J‐7戦闘機×69…同上。
⑤J‐8戦闘機×50…同上。
⑥その他J-8系×290…同上。
⑥輸送機×8
⑦ヘリコプター×39
旧式機が多いとはいえ、この数は驚異ではないでしょうか?これは海軍だけで空軍も数多くの飛行機を保有しているんですからね。
 
 
 以上、中国海軍を見てきましたが決して侮る事の出来ない戦力だという事が理解できました。実戦を見てみないと本当のところは分かりませんが、日本は最悪のケースを想定して防衛力を整備すべきだと思います。
 
 私も調べていて、戦慄を覚えました。最低でも長射程の対地攻撃兵器は必須でしょうね。ヘリボーン作戦で離島に降りられたら目も当てられません。