鳳山雑記帳はてなブログ

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書評 「デフレ時代の富国論」 三橋貴明著

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 実は数か月前に購入していた本ですが、内容が難しい(というか面倒くさい)ので一日数ページという長い読書になりまして(汗)、先日やっと読了しました。
 
 
 別に難解ではないんです。今の経済の状況をバランスシート(貸借対照表)を例にとって説明してるので、むしろ経済の素人にも分かる内容だと思います。
 
 しかし学校を出て数十年、考える努力を怠った者(私とかね)には、さらっと読める本じゃなかったので意外と手こずりました(苦笑)。
 
 その第1章~2章さえ突破できたらあとは三橋節炸裂でたいへん面白い内容です。
 
 
 三橋氏は数々の著著、公演で発言しておられますが、
 
◇デフレ期とインフレ期の経済政策は違う。インフレ期は緊縮財政、デフレ期は政府支出の拡大。TPPもインフレ期の施策。デフレ期の今推進しようとしているのは自殺行為。
 
◇インフラは一度作ったら終わりじゃなく延々とメンテナンスしなければいけない。だからコンクリートから人というスローガンは間違い、亡国の道。民主党はメンテナンスまで削っている狂った集団。
 
◇民間では損得勘定でできない分野があるから公共事業がある。公共事業まで損得勘定でしようとするから仕分けで大失敗する。
 
◇特に防衛、エネルギー、食料の分野は国の根幹にかかわる安全保障分野だからグランドビジョンをもって推進しなければならない。
 
 などなど、我々素人が見ても納得できるものばかりです。ようするに国家観がないから民主党は何をやらせても駄目で、失敗ばかりするのです。
 
 
 しかし、その基地害集団を政権の座につけたのは我々有権者。私利私欲にかられ日本の将来を真剣に考えていないからこのような大失敗をしでかしたのだと思います。
 
 
 情弱愚民にいまさら何を言っても無駄でしょうが、すくなくとも正常に判断できる良識ある日本国民を一人でも増やすことが急務でしょうね。それまで日本という国が存在してれば…ですが。
 
 
 万人におすすめはできませんが、本屋で見かけたら第4章の藤井聡京都大学教授との対談だけでも立ち読みしてほしいですね。この対談で日本経済の問題点の大半が理解できると思います。
 
 我々はもっと情報リテラシーを高めなければ!