鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

書評 「WEHRMACHT PANZER DIVISIONS―1939-45 国防軍装甲師団 THE SPELLMOUNT TANK IDENTIFICATION GUIDE」

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 アマゾンの書評でわりと悪く書いてあったので購入を躊躇していたんですが、買って正解でした。
 
 戦史研究家シミュレーションゲームリエーターの共著だけあって読み応えのある本です。ドイツ国防軍装甲師団を師団ごとに簡単な編制図付きで戦績を記しています。師団保有戦車の同一縮尺イラストもありがたかったです。
 
 私が最も興味を持ったのはノルマンディ、アルデンヌで活躍する(第130)装甲教導師団の記述です。資料が少なく実態がいまいち分からなかったのですが本書によって詳しく知ることができました。
 
 同師団は戦車連隊隷下の第1戦車大隊でⅤ号戦車パンター×79両、第2戦車大隊でⅣ号戦車×101両、その他ティーガー、Ⅲ号突撃砲まで装備した完全編制の装甲師団だったということに驚かされます。戦争末期でこれだけ充足した師団は珍しいでしょう。
 
 戦車部隊の教官と熟練兵ばかりを集めたエリート部隊という印象が強かったのですが、事実もほぼその通りだと分かり嬉しくなりました。
 
 
 
 アマゾンの書評よりははるか好印象で、満足できる内容です。アマゾン書評氏はマニアック過ぎるんですよ。素人はそこまで深い内容は求めていません。
 
 
 ただ書評氏ではないですが、私も不満が少々。兵科記号はNATO標準にしてほしい!(怒)欧米製シミュレーションに慣れてる人(私とかね)はあれが一番見やすいんですよ。作者もアメリカ人のくせに変に気取った表記をしてるのはいただけませんね(苦笑)。