鳳山雑記帳はてなブログ

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ミコヤンMiG‐31 フォックスハウンド (ソ連/ロシア)

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 けっして脳波でコントロールする完璧なステルス戦闘機でマッハ5出るわけではありません。それは映画の「ファイヤーフォックス」(爆)。
 
 写真を見てMiG‐25に似てると思った方は鋭いです。そのまえにMiG‐25を知らない人が大半かも?1976年にベレンコ中尉が函館に亡命してきた時は大騒ぎだったんですけどね(苦笑)。
 
 MiG‐31は、このMiG‐25の改良型です。もともとMiG‐25は高高度を高速で侵入するアメリカのSR‐71やXB‐70を迎撃するために開発されます。そのためにマッハ3という高速力を誇り西側関係者に恐れられました。
 
 しかし日本に亡命してきた機体を調べると、チタン合金ではなくニッケル鋼を多用していたため耐熱上の安全性からマッハ2.83を超えられるのは8分が限界だと分かりました。さらにアビオニクスでは西側戦闘機に劣っていることが判明し心配は杞憂に終わったのです。
 
 さらにMiG‐25は本来の任務が防空戦闘で、前線に出てくることはないと分かり西側関係者は安心します。機体も格闘戦用には作られていませんでした。
 
 MiG‐31はこの25の改良型で、高高度戦闘に特化していた25に対し、低空で侵入する爆撃機巡航ミサイルに対応する能力を持ちます。そのため25のような高速力は要求されませんでしたが、設計上の速度限界はマッハ2.83あるそうです。
 
 MiG‐25よりはチタン合金の部分が多い(8%から16%)といわれますが、アルミニウムの部品も増えたため高速時の熱に耐えられるかどうかは疑問だそうです。
 
 【世界初の戦闘機用フェーズドアレイレーダーRP-37 N007「ザスロン」を搭載してルックダウン・シュートダウン能力を強化し、探知距離も延伸され同時多目標対処能力をも獲得した。】(ウィキペディアより)といいますから25よりは性能は向上したはずです。
 
 長射程のAAM(空対空ミサイル)R-33、短射程のAAM R‐60を搭載し格闘戦用に23㎜機関砲を搭載していますが、運動性はそれほど高くないそうです。
 
 その総合的な性能ははっきりわかりませんが、ソ連防空の重要な一翼を担い、ロシアに代わってもSu‐27とともにロシア防空軍に配備されていることからわりと優秀な性能をもっているのでしょう。
 ほとんど海外に輸出されていないことでも想像できますね。旧ソ連カザフスタンで使用されたいる他は、シリアが導入を検討している(導入した?)ところだそうです。
 
 
【性能諸元】
 
航続距離:3300 km
乗員:2 名
全長:22.69 m
全幅:13.46 m
全高:6.15 m
翼面積:61.60 m²
翼面荷重量:665.0 kg/m²
空虚重量:21,820 kg
通常離陸重量:41,000 kg 最大離陸重量: 46,200 kg
推力重量比:0.85
最大速度:マッハ 2.83 (3,000km/h)
フェリー航続距離:3,300 km
上昇率:208 m/秒
実用上昇限度:20,600 m
 電子兵装 フラッシュダンス射撃管制レーダー