鳳山雑記帳はてなブログ

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『魔術師ヒトラー』③ - 実体とダブル(影武者) -

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 冒頭の2枚の写真を見比べてください。同一人物だと思いますか?一枚目はしょぼくれて老人のようです。一方二枚目は精悍そうなイメージがありますね。一般には撮影時期の違いといわれていますが、他方ヒトラーにはダブル(影武者)がいたという説も根強く囁かれています。


 精神科医であった川尻徹氏は著書「滅亡のシナリオ」の中で何枚かのヒトラーの写真を見比べて、少なくともヒトラーには2人のダブル(影武者)がいたと喝破しています。

 
“酲?晃?左下肢、右上腕の異常。脳梗塞発作後遺症。梅毒性疾患の可能性あり。

∩蕕桟繊長身。知的ではあるが線が細い。神経質的傾向。長頭。


言われてみるとなるほどと頷かざるを得ません。この知識を頭に入れて再び冒頭の写真を見比べてください。どちらが実体のヒトラーだと思いますか?



 結論を言えば、どちらも本物ではありません。ダブルです。一枚目は完全に,離瀬屮襪任后△砲弔い討鷲床舛分かれますが,亮磴い海蹇△△襪い廊△硫椎柔が高い。



 川尻氏は、実体のヒトラーには明らかな医学的特徴があると指摘します。右の頬にほくろのような陽局性の奇形、いわゆる母斑があるというのです。

 著書にはそれが明確に分かる写真が紹介されていたのですが、今回この記事を書くにあたってネットで検索しましたが、残念ながら一枚も見つかりませんでした。気になる方は古本屋などにはあると思いますから自分で確認してください。



 川尻氏が指摘した実体のヒトラーの写真は、クールな表情で自信に満ち溢れ、威厳があり深い知性を湛えていました。そして何よりも右頬の母斑がはっきりと見て取れました。



 現代の独裁者もそうですが、暗殺を恐れ影武者を用意しているケースは数多くあります。ナチスヒトラーをはじめ幹部連中がダブルを用意していたことは容易に想像できます。


 川尻説を補強する状況証拠として、ヒトラーは権力を握った後は自ら演説する機会をできるだけ避け、もっぱら宣伝相ゲッペルス博士に代行させていたといいます。写真も右側からの撮影を禁止し、違反者は処罰されたそうです。それは母斑の有無を判別不能にするためでしょう。


 ではこのダブルたちは何者だったのでしょうか?川尻氏はダブルにはなるだけ親族が望ましいと指摘しています。親族であれば似ているのは当然だし、その家系の特徴も出やすいというのです。


 ヒトラーの家系は複雑で、7歳上の異母兄にアロイス・ヒトラー2世という人物がいました。
 川尻氏は、この男が第一のダブルだったろうと推理しています。アロイスは14歳のとき父と衝突し家出します。ドイツを離れフランスやイギリスを放浪しました。窃盗でつかまったりダブリンでは重婚罪で訴えられています。いわゆる典型的な蕩児です。

 晩年はベルリンに戻り喫茶店を経営したといわれる人物です。おそらくこれが,凌擁であろうと川尻氏は推理しています。


 ではそれより若い△凌擁は何者でしょうか?これも川尻博士はアロイスが若い時につくった私生児の一人だったかもしれないと言っています。典型的な女ったらしだったアロイスなら、隠し子の一人や二人いてもおかしくないからです。ダブリンで重婚罪で訴えられた時もイギリスに持った妻子は表に出てきていますが、大陸に残してきたであろう女性の情報はなぜか闇に葬られているのです。



 こう見てくると、1945年ベルリンの地下で死んでいたのは本当にヒトラー本人だったのかはなはだ疑問です。最近もヒトラーのものといわれる頭蓋骨を再鑑定したところ女性のものであったという研究結果がニュースで報じられていましたよね。



 実はヒトラーについて記事を書こうと思ったきっかけはこのニュースだったのです。



 通常の歴史ではヒトラー本人は総統官邸の地下壕でピストル自殺したことになっています。しかし当時の記録を調べてみるとかなり杜撰な調査をしていることが分かるのです。


 ソ連軍が地下壕に突入した時、身元不明の2体の男性の焼死体が発見されました。一人の靴下には繕った跡があり、もう一体の方がヒトラーであろうとされたのです。残された入れ歯の歯形からヒトラーと確認されたわけですが、その歯形自体がダブルのものとすると真相は闇の中に隠れます。


 川尻氏は入れ歯を外した遺体がアロイス、もう一体の男性が二人目のダブル(アロイスの私生児)だったろうと推理するのです。


 しかし、戦後に撮影したアロイスの写真が残されています。ところが川尻博士はあっと驚く結論を示しました。これこそ生き延びたヒトラー本人の写真だと!



 写真の老人は、禿げあがった頭に、威厳をたたえまるでプロシア貴族のような風貌をしています。光線の来る方に目をまっすぐ向けている姿は、強い意志の持ち主であることの証拠だと。


 博士は「このような人物が、窃盗をしたり重婚をしたりするだろうか?」と指摘します。青年期の性格はそう簡単に変わるはずがないという説明は確かに説得力があります。一方ヒトラーは禿頭の家系であったという事実も表明されました。

 改めてアロイスの写真を見ると、ヒトラー本人と言われても納得でします。そしてこの写真のアロイスには右頬にくっきりと母斑がある!!!




 なぜ、ヒトラーが戦後5年もたって表舞台にあらわれたかという謎ですが、川尻博士は世界の目をくらまし第四帝国建設に邁進する同志たちに自分は健在であると示したかったのではないか、と推理しています。


 そしてアロイスが死んだと言われる1952年、アメリカ、ワシントン上空にUFOの謎の乱舞事件が起こっています。川尻氏はこれを偉大なる総統の死を悼んだ第四帝国の葬送の儀式ではなかったか?というのです。



 真相は謎です。しかしはたして第四帝国とは何なのでしょうか?世界最終戦争が起こるとき出現するというラストバタリオンとは?次回最終章、「ラストバタリオンの謎」ご期待ください!!!