第一次世界大戦の終結後、ドイツ軍はヴェルサイユ条約の規定を受けるようになった。海軍では装甲艦6隻、巡洋艦6隻、駆逐艦12隻、魚雷艇12隻の保有に制限された。大洋艦隊 (Hochseeflotte) に所属していた大部分の艦艇は、スカパ・フローで自沈するか廃棄されてしまい、海軍を拡張するには新しく建造する必要があった。
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Z(ぜっと)計画です。Z(ぜーた)計画とかぬかす奴はルガーP08かワルサーP38クルツ(ゲシュタポモデル)で射殺します(爆)。
第一次世界大戦の敗北によって主要艦艇のほとんどを失ったドイツは、全くのゼロ(旧式の前弩級戦艦は残ってましたが…)から艦隊整備計画をスタートしなければなりませんでした。
その整備計画も八八艦隊計画やダニエルズプランを知っている後世の我々から見ればかわいいものです。
すなわち
航空母艦 4隻
H級戦艦 6隻
O級巡洋戦艦 3隻
P級装甲艦 12隻
アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦 2隻
M級軽巡洋艦 4隻
改M級軽巡洋艦 2隻
偵察巡洋艦(大型駆逐艦) 6隻
というものです。このうち計画通り進んだのはアドミラル・ヒッパー級重巡洋艦だけでした。こちらは3隻(アドミラル・ヒッパー、ブリュッヒャー、プリンツ・オイゲン)と計画以上に整備されています。
それ以外は、第2次大戦の勃発とともに夢と消え、ドイツ海軍は潜水艦中心の小規模海軍に甘んじなければいけなくなったのです。といっても潜水艦隊の規模はかなり巨大でしたが。
ちなみに画像は一枚目が航空母艦グラーフ・ツェッペリン、二枚目が16インチ砲8門装備のH級(H39)戦艦、三枚目が15インチ砲6門装備のO級戦艦です。
これらがもし完成していたら、既存のビスマルク級、シャルンホルスト級と合わせて世界有数の強力な艦隊ができるはずでした。
ただ、これも八八艦隊同様維持費が巨額になりそうで、国家財政を圧迫していた可能性は高かったでしょう。