『ワールドアドバンスド大戦略~鋼鉄の戦風~』はセガが1995年9月22日に発売したセガサターン用のゲームソフトである。
本作品はメガドライブ版アドバンスド大戦略の直系の後継作品にあたるウォー・シミュレーションゲームである。
第二次世界大戦を舞台にする等の基本的な設定やシステムはメガドライブ版と同様であるが、プレイヤーはドイツ軍のほか、大日本帝国軍及びアメリカ合衆国軍をも担当できるようになっていることが最大の特徴である。加えて、メガドライブ版での難易度が高すぎるという声に対し、ユニット(兵器)の簡略化、難易度とプレイヤー負担の引き下げが図られている。このためアドバンスド系はマニア向け、ワールドアドバンスド系は万人向けと言われる。
また、ハード性能向上によりコンピューター側思考時間の大幅な短縮が成され、本作品から3Dグラフィックスによって描かれた兵器による戦闘シーン等が使用されている。
- フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より -
太平洋戦争や第2次世界大戦を扱ったゲームで日本やドイツでするキャンペーンは数多くあります。しかし、イギリス、ソ連、アメリカでできるキャンペーンはなかなかありません。
ハーツオブアイアンや提督の決断シリーズがあるじゃないか、とのご指摘はあろうかと思いますが、前者は戦略級で当時の国際政治全体を扱ったゲーム、後者は海軍中心で陸戦には重きを置かないゲームでした。
しかし、例えば日本キャンペーンだったらノモンハンから始まりマレー電撃戦、インパールまで網羅した陸戦中心のマップがあり、ソ連キャンペーンに至ってはスターリングラードからクルスク、春の目覚め作戦のハンガリーそして最後はベルリンの興亡をソ連側から扱ったゲームはワールドアドバンスド大戦略(セガサターン)だけなのです。
もともと名作と言われたメガドライブのアドバンスド大戦略のパワーアップバージョンなんですが、日本軍キャンペーンができるというのでハードのセガサターンと一緒に買ったほどのゲームでした。
そのなかで私が評価するのはアメリカ軍キャンペーンです。難易度は各キャンペーンで一番易しいです。ドイツなら東西の二正面作戦、日本なら資源の枯渇に悩まされる中で、莫大な資源とそれに支えられた工業力、そして物量、むしろこの戦力で負けるほうが難しいくらいの楽なキャンペーンでした。
反対にゲームが上手すぎると最初の不利なマップで大勝してしまい後がつまらなくなってしまうほどです。日本などは一度沈めた空母はあとのマップで登場せず、逆にアメリカは初期のレキシントン、ワスプ、ホーネットなど全滅しても24隻量産されたエセックス級があるため痛くも痒くもないという状況でした。
そんな中、適当に日本やドイツの戦力を残しつつマップをクリアしていくのが難しいのです。最終面で手強い枢軸軍を再現するのが通でした。
空軍はB‐29とP‐38ライトニングだけ、海軍はそのままの大物量、陸軍だけが主力のM4シャーマンでも弱すぎて駄目でしたが、圧倒的空軍力で地上攻撃するため陸軍は土地を占領するだけの存在と化し問題はありませんでした(笑)。
B‐29は分かるとして、なぜ戦闘機がライトニングだけ?と疑問に思われる方もいるでしょう。サンダーボルトもマスタングもあるのに?海軍は艦上機が限定されているのでワイルドキャット以降の流れでOKなのですが、空軍(厳密には陸軍航空隊)戦闘機はこれ一機種で問題ないです。
そこそこ強くて、爆弾搭載量も多く長大な航続力をもつ同機は、爆撃機の護衛にも使えるし、地上攻撃にも使え、もちろん対戦闘機戦闘にも使える非常に便利なやつでした。
ドイツで言えば、メッサーシュミットMe109のE型やF型は楽勝、フォッケウルフFw190のAシリーズやDシリーズには苦戦、Ta152やTa183、Me262などが登場してくると完敗でしたがそのころは圧倒的有利な状況になっていて、ドイツがどうあがいても戦局の逆転が不可能になっていました。
厳密に言えば大戦略のルールはゲーム性に特化していてリアルとは言い難いのですが、戦術級で陸戦を扱ったゲームがないので貴重な存在でした。
パソコンで旧作のアドバンスド大戦略はリメイクされて出てるので、こっちも出して欲しいと熱望しています。日独米に英ソキャンペーンまであるゲームはそうそうないですよ。しかも陸戦中心!(日本は海戦マップがないとボロボロですが・爆)
セガさん、絶対売れると思うんですけど。リメイクしてくれませんかね?別にポリゴンとか画像に関してはうるさく言いませんから…。