鳳山雑記帳はてなブログ

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NHK大河ドラマ「花の乱」

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 もう10年以上前でしょうか。NHK大河ドラマ室町幕府八代将軍足利義政正室で悪女といわれた日野富子を主人公にした「花の乱」という作品がありました。

 なじみのない時代・人物で歴代大河ドラマでは最低に近い視聴率だったそうですが、私はそれがかえって新鮮で熱中してみていた記憶があります。

 この作品は富子が主人公ですが、私が見るところ真の主人公は幕府管領として実質的に室町幕府を操っていた細川勝元と、その舅で三管領筆頭細川京兆家(宗家)に匹敵する実力を持つ山名宗全の二人だったのではないかと思っています。

 山名宗全役は重鎮萬屋錦之介が演じていて重厚な存在感をもっていたのですが、それに勝るとも劣らない存在感を示したのが細川勝元役の野村萬斎でした。それまで私は知らなかったのですが狂言界のプリンスで狂言和泉流野村万蔵家名跡だということはこの作品のあと知りました。

 そういわれてみると演技力で他の役者と明らかに違う色を放ってました。若いのに重厚というか歴史に裏打ちされた演技力というか、比較するのは気の毒ですが和泉元彌北条時宗でいっぱいいっぱいだったのとは大違いでした。

 もともとこの時代の話は司馬遼太郎の「妖怪」を読んで以来好きな時代の一つ(というかほとんどの時代が好きですが・爆)でしたが、さらに興味をおぼえたのはこの作品のおかげです。


 それ以来、野村萬斎は私の注目する役者となりました。願うとしたらもし日本で三国志大河ドラマでやったら、曹操役はこの人しかない!と個人的には思っています。