北アフリカならぬ東アフリカで泥沼の地上戦を戦っている我がイタリア。1941年秋、ついにバルバロッサ作戦発動!独ソ開戦です。東部戦線ではドイツの快進撃が続いています。
一応同盟国の誼で南方軍集団に10個師団ばかり応援軍を派遣したばかりか、降伏した仏領シリアから20個師団ばかりでイラクに侵入、そこからコーカサス地方を窺いました。これは世界最大の産油地帯であるバクーを奪取するためです。
人の弱みにつけこむ火事場泥棒作戦も堂に入ってきました(爆)。でもね、カフカスの山岳地帯は歩兵中心のイタリア軍でも進軍が極度に遅くなるんです。しかもソ連もこの地方の重要性を理解しているのか20個師団以上も防衛戦力が張り付いています。激戦の末なんとかバクーは確保したもののイラン方面から来たソ連の援軍のために戦線はここでも泥沼化しました。加えてイギリス軍は、ここでも我がイタリアの邪魔をするために6個師団投入してきました。絶大な制海権を持っているため、本土の防衛力を強化しなくていい分、世界各地に派遣しているみたいです。あ~あ海軍大国って羨ましい!
と、悪戦苦闘しているとき、日独伊三国同盟のイベントが発生!もう同盟してるんだけど、まあイベントだからしょうがないです。でもね、でもね、この日本野郎が直後とんでもないことをしでかしやがった!
仲間が増えて気を良くしたのか、なんとアメリカ様に宣戦布告しやがったんです!!!!!!
「馬鹿~!!!!!!!!」思わず画面にむかって叫びました!
その後の展開は御想像の通りです。
イギリスに加え、アメリカという超海軍大国を敵に回してしまったため、制海権は西地中海でさえも絶望的になりました。そしてモロッコに上陸した星条旗の大軍。むろん空母機動部隊と強大な航空機に守られています。ヴィシーフランス軍はアルジェリアを守りきれず潰滅。無駄と知りつつもチュニジアに10個師団派遣し必死の防戦を試みます。
アルジェを拠点に一進一退をくりかえす両軍。ここで背後に米軍が上陸したら我が軍は全滅必至なんですが、コンピュータは上陸戦が致命的に下手なため、ちょとでも守備軍(現地の民兵なんだけど・爆)がいると上陸を避けてくるんです。
これに助けられ、しかも万が一に備えてアルジェ付近を要塞化していたため鋼鉄の嵐を何とか凌ぎます。航空部隊を強化してたのが幸いしました。まだ制空権は五分五分です。これが救いです。
北アフリカ、東アフリカ、中東と三つの戦線をかかえる我がイタリア軍は、もうギブアップ寸前です。ドイツはいうと、なんと我がイタリア軍の活躍もあり(キエフを落としたんですぞ!)モスクワを占領。ウラルに疎開したスターリンを追って東へ東へと向かいます。
そしたら嬉しいことに、中東から中央アジアに進出していたイタリア軍と合流しました。もちろんコーカサス地方は完全に枢軸軍のものです。これで中東からソ連の圧力がなくなったため、この方面は持久ですみそうです。(ほっ)
あとは東アフリカとアルジェリア。東アフリカにも、本土にいた精鋭機械化歩兵師団を6個ほど派遣し持久戦にもちこめそうです。あとヤンチャ坊主の日本は、シンガポール占領、ビルマ進出から、嬉しいことにインド方面に向かってくれました。
紅海での英艦隊の活動がめっきり減ったのは、おそらく日本海軍機動部隊がインド洋方面に進出したからでしょう。当時世界最強の空母機動部隊ですからね、なんといっても!
アルジェリア戦線は、ぼつぼつドイツ空軍が参加してくれるようになりました。陸軍は無理っぽいので諦めます。はやく帰ってこ~い!シベリアの先まで行ってしまいそうだもんなあ、あの勢いだと(苦笑)。
史実より有利な戦いを進める枢軸陣営は、フランス沿岸地方にも充分な兵力を張り付かせているため(全部ドイツ軍ですが…)、ノルマンディ上陸作戦はなさそうです。あっても失敗するでしょ、たぶん。
さすがのアメリカも北アフリカに大軍を派遣しながらは無理でしょう。泥沼の戦線はちいさな押し引きを繰り返しながら、時だけが流れていきます。
いいかげん私もゲーム終わろうかなと諦めかけていたころ、我がイタリアに新鋭空母と重巡、駆逐艦が竣工しました。これと先に就役した新鋭戦艦ヴィットリオ・べネト級4隻(リットリオ・ローマ・インペロ)を加えてイタリア初の機動部隊を編成します。「空母艦載機がイタリアにあったっけ?」などという突っ込みは飲み込み、航空機中心に技術開発していたため新鋭機を搭載します。数値的にはヘルキャットを超え、コルセアかベアキャットクラスです。イタリアがそんな高性能機を開発できるわけないなど突っ込まないで(願)。そこはゲームだから許して。
そしてその機動部隊が大活躍!おそらくアメリカも、大部分の空母は主敵の日本に備えるため太平洋戦線に回していたんでしょう。イタリアふぜいが空母なんて保有できるわけないなどと舐めていたんでしょう。私もそう思いますもん(爆)。
しかし、彼らはやってくれました。新鋭空母6隻を中心にした機動部隊はアルジェ沖で米艦隊に決戦を挑み、なんと勝ってしまったんです。(やる~)
久々の嬉しい瞬間でした。「君達もやればできるじゃないか!」そして西地中海の制海権を完全に把握した我が軍は、陸海空連動した大攻勢をかけ、じりじりと米軍を押し返し始めます!
ついに1944年、アフリカ西岸から完全に連合軍を駆逐することに成功しました。やはり機動部隊は強い。ジブラルタルは陸路からしか占領できないため、空爆ですませ、カサブランカに陸海空の一大拠点を築きあげる我がイタリア軍。凄い展開です。そして私は奇策を思いつきました。今なら、英本土は手薄なんじゃないだろうか?
ひそかにフランスのロリアンに艦隊と航空部隊、そして20個師団ほど集結をすませると囮の紅海艦隊(ごめんね、旧式艦は必要ないのよ。戦いには犠牲はつきものだから)をドーバー海峡に派遣しました。
イギリス本国艦隊はすぐこれに喰いつきます。次々と沈められていく我がイタリア海軍の艦艇たち。
(許せ、君達の犠牲は無駄にしないぞ!)
この隙を待っていた我が軍は、裏手のブリストルに機動部隊に守られた大輸送船団を急行させ、強襲上陸を敢行しました。守る英軍はわずか2個師団。読みが当たりました。どんな強力な航空機も艦隊も、飛行場や軍港を占領すれば働けません。戦いは時間との勝負です。英艦隊が紅海艦隊を全滅させ、こちらに攻めかかる前に上陸作戦を成功させなければなりません。そして、間一髪、ブリストル占領のメッセージが、紅海艦隊全滅のメッセージより先に出たんです。
橋頭堡さえ築けばこっちのものです。英本土の空は進出してきたドイツ空軍にまかせ、イタリアは陸戦担当です。不思議なことにイギリス軍は、本土には10個師団くらいしか置いてなかったんです。
1945年春、イタリアは英本土完全占領という快挙を成し遂げました。チャーチルは英王室を伴いカナダに亡命政権を置きます。しかし戦いの帰趨は枢軸陣営のほうに傾きました。あとはゲーム終了まで持久するつもりです。さすがに大軍の待つアメリカ本土上陸は不可能です。日本がハワイを占領したら考えますが…。
ドイツは遥か東の彼方、極寒のシベリアの地でソ連と戦ってます。もはや残敵掃討の段階ですが、スターリンさん、いいかげんに降伏したら?
1945年8月15日がきたので、ゲームは一応終了です。枢軸陣営はユーラシア大陸のほとんどとアフリカ北半分を制圧し、連合軍とはいえ実質的にはアメリカ一国と大西洋、太平洋を挟んで対峙しています。
弱小イタリアで、まさかここまでやれるとは思っても見ませんでした。大満足のうちに終えることができました。いつも嫌な思いしかすることのないイタリア軍ファンの皆さん、満足していただけましたか?