鳳山雑記帳はてなブログ

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『ハーツオブアイアンⅡ』イタリアを何とかしようの回(第1回)

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 第二次大戦関係の書籍では、決まってイタリア軍の弱体ぶりが紹介されます。曰くドイツの対仏戦に便乗してフランスに宣戦布告したのはいいが国境線で大敗した、曰くドイツの快進撃振りに影響されギリシャに攻め込んだが弱体なはずのギリシャ軍に敗北しドイツが尻拭いする羽目になった、曰く北アフリカで五十万もの大軍で英領エジプトに侵攻したがわずか3個師団の英軍に大敗し潰走、逆にリビアに攻め込まれヒトラーに泣きつきドイツアフリカ軍団を派遣してもらった、など例をあげるのに事欠きません。


 わたしは、こういう情けないイタリアの大ファンなのでございます。(爆)ですので、せめてゲームの中だけでも栄光を取り戻してもらおうと考えたわけです。そこでこのハーツオブアイアン競疋ァ璽爛坤妊ぁ憤焚治硲錚畢兇販)の登場です。第二次大戦をリアルに再現した私が最高傑作と評するこのリアルタイムストラテジーゲームでイタリアの汚名返上だ~!!!!(画像は取り込むのを忘れたので当時の状況を記した地図で許して)


 で、さっそくプレイ開始。まともにやったんではイタリアの敗北の歴史をなぞるばかりなので、エディターをいじって資源で困らないくらいを確保しました。これをしないと苦しくなるので(言い訳)。


 グランドキャンペーンなので1936年から始まります。まずざっと国内の状況を眺めると陸軍は旧式なもののそこそこあります。海軍も空母こそありませんが旧式戦艦6隻を中心になかなかの陣容です。しかも新鋭戦艦ヴィットリオ・べネト級4隻が建造中で、これが完成したら(地中海では)有数の海軍になります。おどろくべきは空軍で戦術爆撃機を中心に10ユニット以上ありました。これは同時期の日本より充実しています。


 へえ、なかなか軍備は進んでいるじゃん。ところがこれにはわけがあったんです。開始が1936年というのがミソ。近代史に詳しい方ならご存知ですが、すでにエチオピア侵略戦争が始まっていたんです。
 それに気付いたのは聞いたこともないような地名をエチオピア軍が占領したというメッセージを見てからでした。そうかすでに戦時体制だったんだ!

 「???」(宣戦布告した憶えはないけどな?)

 これはイベントで避けられなかったのです。私にはエチオピアを侵略する意味が分かりませんでした。資源もなく貧しいこの国を占領して何の得があるのか?ただ国内の不満を逸らすための意味しかないのではないか?しかし、始まったものは仕方がありません。ちゃっちゃっと済ませてしまいましょう。

 エチオピアの入り口にあるエリトリアにすでに16個師団ほど上陸してるので、そのまま内陸に侵攻させました。ところがところが、予想外の苦戦。ごく少数の機関銃と野砲以外はせいぜいライフルしかもっていないエチオピア軍に、近代装備のイタリア軍が前進を阻まれているではないですか!

 (なんで?)データーをみて初めて気付きました。指揮統制値が18!!!!しかないんです。この値は戦闘するときに先に無くなったほうが敗北するという数値で、部隊の強さのバロメータになります。ちなみにドイツ軍は平均して110以上あります。英軍や日本軍でも80以上あり、それだけ粘り強く戦えます。18がどのような数値かというと、だいたい弱小国の正規軍かパルチザンの数値で列強の軍隊なら鎧袖一触できるくらいの弱さです。

 そして恐ろしいことにエチオピア軍の指揮統制値のほうが上(確認できませんが…)なのです。これじゃ装備の質がいかに高くても苦戦するだろうな。

 ゲーム製作者の悪意すら感じます(爆)。でもそれがイタリアらしいので納得させられました(笑)。
 史実通りイタリア本国にいた陸軍部隊を根こそぎエチオピアに派遣して、3ヵ月後数の暴力で何とか制圧しました。

 戦後処理は併合とする選択肢もありましたが、資源も無く、恒例のパルチザン祭りで大兵力を駐屯させなければならないことは目に見えているので、傀儡政権を作っての間接支配に留めました。

 出だしから、これでは先が思いやられます。(ふう)