鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

「滅亡のシナリオ」  ・・・どこまでが本当で、どこからがトンデモ?

 もう20年近く前でしょうか?世の中は世紀末、ノストラダムスの大予言で1999年世界は滅亡すると噂されていました。実際何も起こらなかったんで、いまこうしてブログを書くことができるんですが(笑)。

 ところでそんなトンデモ都市伝説のひとつに、ヒトラーをはじめとするナチスの幹部が、実際は死んでおらず南極や南米に逃れて秘密国家を建設、東西対立した世界に、世紀末にUFOなど超兵器で攻撃するという話がありました。

 いまでは誰もこんな説信じる人はいないと思いますが、当時は真剣に考えていたものです。


 話は急に飛びますが、フレデリック・フォーサイスの代表作にオデッサ・ファイルという小説があるのはご存知でしょうか?あるいは落合信彦の20世紀最後の真実は?

 これらの本は、いずれも第二次大戦末期ナチス幹部が連合国の追及を逃れるためオデッサに代表される秘密機関を通して南米各国に逃れたということを書いています。実際、殺人医師メンゲレやアイヒマンは南米に逃亡し、アイヒマンなどはイスラエルモサドに捕まって裁判まで受けています。

 とすればナチス幹部が、彼ら以外にも南米その他に逃亡したことは事実でしょう。ただ秘密基地でUFOなどの超兵器を開発していたとなればとたんに眉唾っぽくなりますが(笑)。


 そこでこの本、「滅亡のシナリオ」。作者は川尻徹という精神科医です。最近復刻したみたいですが、作者の主張はなかなか鋭いです。

 ヒトラーにダブル(影武者)がいたことは公然の秘密ですが、この人何枚かのヒトラーのものとされる写真から本物と偽者を喝破するんです。たしかに威厳が違います!

 そして、ヒトラーは「人類は生成途上の神である」という独自のオカルト思想から、根源民族アーリア人を人工的危機に陥らせ覚醒を促すために、第二次世界大戦を演出しシナリオ通りに敗北・滅亡させたというものです。

 ナチスのオカルト傾斜は有名ですが、なかなか鋭い指摘で興味深いものがあります。現代史やオカルトに興味を持っている方、古本屋などで見かけたら一読されることをお勧めします。信じる信じないは別として、目からウロコですよ!