著者の樹門幸宰さんは「姓名の暗号」「魂ゆらのあげまん」などユニークな占いで私の好きな占い師さんなんですが、この本も面白かったです。
個人の運命ではなく両親、祖父母そしてその先祖を含めた「家三代の興亡」で観るべきだという主張は感心させられます。本質的に人間は家系的には平等だそうです。
どんなに栄えた家でも通常は三代続かず四代めからは没落し、没落した家も三代続けば再び興隆をむかえます。ただ例外があって一代で急速に勃興した家(例えば豊臣秀吉)は二代と続かず絶家になり、名門として代々続いている家は、豊かさに驕らず徳を積んでいるために興隆と衰退が緩やかに推移していくものだそうです。
自分が興隆代にいれば、謙虚に生き徳を積むべきだし、没落代にいても自分の子孫が興隆代を迎えるためにさらに徳を積むべきという著者の主張は納得できます。
では自分がどの位置にいるかは、姓名判断と家相・手相で9割以上分かるそうです。それも著者独特の方法で旧来の占術に慣れている私にとっては新鮮でした。
「離婚の場合、子供を引き取った家系がなぜか繁栄する」「母親が不倫すると家が潰れる」「無理やり配偶者を捨てると孫がストーカーになりやすい」など、占いを信じない人でも是非読んで欲しい内容です。
久々に面白い本と出会えました!