トンブクトゥ(Tombouctou)は、西アフリカのマリ共和国内のニジェール川沿いに位置する、砂漠の民トゥアレグ族の都市である。ティンブクトゥとも呼ばれる。
古代より長らく、サハラ砂漠を越えたアフリカ内陸の黒人と北アフリカからやってくるベルベル人やイスラム教徒の商人が出会う交易拠点であって、間接的にはヨーロッパから来る商人ともつながっていたことから、この都市にまつわるさまざまな伝説や物語が伝えられた。それらの多くは、到達することの困難さに由来するものであり、ティンブクトゥという言葉は、「異国」や「遠い土地」の比喩として使われるようにもなった。
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古代から中世にかけて、アフリカ大陸、サハラ砂漠西南部のニジェール川を遡った奥地にトンブクトゥという黄金都市が存在しました。黒人国家ガーナ王国の首都で、「砂の中にニンジンのように黄金が生えている」と称されるほど黄金が豊かでした。ただ、塩が決定的に不足しているらしく、人々は塩1キロに黄金1キロを支払うほどでした。
このような伝説に欲望を沸き立たせたアラブ人やヨーロッパ人は、この黄金都市を目指してサハラ砂漠の奥地に旅立ちます。しかし多くの人々は、発見できずに砂漠で消息を絶ちました。
13世紀、ガーナ王国は衰退してマリ帝国に征服されます。マリ帝国も黄金で栄えますが15世紀、ついにアフリカ大陸北部に勢力を持ったイスラム教徒ムーア人に征服されました。ムーア人達は、貢物として毎年6000キロの黄金を手にすることができました。
サハラ砂漠を縦断するルートは、アラブの遊牧民でなければ無理です。ヨーロッパ人たちは、アフリカ大陸西岸から、ガンビア川を遡るルートでトンブクトゥを発見できないかと試みます。
そして、19世紀ついにフランス人冒険家カイエを隊長とする探検隊が苦労の末ついに都市を発見しました。しかし、そこに見たものはかっての繁栄の跡をしのばせるだけの廃墟でした。
黄金都市トンブクトゥは、川の流れが変わり水が確保できなくなったという理由で数世紀も前に放棄されていたのです。黄金も掘り尽くされていたのでしょう。黄金は結局なにひとつ発見できませんでした。
私は、この神秘の都に機会があったら一度は訪れたいと考えています。