鳳山雑記帳はてなブログ

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失われた惑星「フェートン」の謎

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 突然ですが、皆さんはティティウス・ボーデの法則というのをご存知でしょうか?天文に詳しくない方にはチンプンカンプンでしょうが、太陽系の惑星の距離は、簡単な数列であらわせるというものです。
 1766年天文学者のヨハン・ダニエル・ティティウスが発見し、後にボーデが論文で発表したため二人の名前がつきました。

 『a/AU=0.4+0.3×2n乗』で表される数式です。一覧表を載せているので参照ください。実際の数値にほぼ近いのが分かるでしょう。ところでこの表でケレスと書いてあるのは小惑星のことですがご存知のとおり火星と木星の間にはアステロイドベルト(小惑星帯)が存在します。
 研究者の中には、かってこの位置に惑星が存在して、何らかの原因で破壊されその残骸が現在のアステロイドベルトではないかと考えました。アカデミックな見解では、惑星になりきれず残ったものだという意見が有力です。
 小惑星帯をすべて集めても月程度の質量(月くらいあったら立派な惑星ですが…)にしかならないということですが、素人考えでは惑星が爆発するくらいなら無数に破片が散らばるはずで、それくらい残っていたら凄いと思うんですが。

 熱心な研究者(天文学マニアも含む)は、この幻の惑星を、ギリシア神話から「フェートン」と名付けました。天才飛鳥昭雄氏の説では、その太陽系大激変は数十億年の昔ではなくてつい最近(何万年前~何千年前)だったかもしれないと推理していますが、長くなるのと今手元に資料がないので、紹介するのは別の機会に譲ります。

 とにかく、わたしはかってアステロイドベルトに惑星フェートンが存在していたという説を支持します。だってロマンがあるじゃないですか!