鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

現在、九星術に凝ってます!

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 皆さんは『九星術』あるいは『気学』という占いをご存知でしょうか?一白水星とか五黄土星とかいうアレです。詳しくは知らなくても、聞いた事はあると思います。
 私は学生時代にこの九星術にはまって、ある程度は理論をマスターしたほどでした。しかし、あるとき奇門遁甲なるものに出会って、九星はそのなかにある九宮が基となってなっていると知って、興味がこちらに移ったため疎遠になってしまっていました。

 遁甲は、中国史好きならご存知の方も多いと思いますが「どの方角から攻撃すればよいか?」あるいは「敵はどちらから攻めてくる可能性が高いか?」を読む兵法で一種の方位学です。伝説の黄帝や張子房、諸葛孔明が駆使したと伝えられています。
 悪用すれば国家転覆も可能なため、門外不出とされ一子相伝の秘法として伝えられました。現在その真伝は失われていると言われています。(日本でH氏が真伝の継承者だと称していますが怪しいものです。)

 奇門遁甲は、現在運命を転換できる方位術としてもてはやされていますが、真伝と比べてどこまで効果があるのか分かりません。その前に複雑すぎて素人の手には重過ぎます。遁甲書自体は遣唐使の時代にもたらされたといわれていますが、そこから気学が誕生するのは大正時代まで待たなければなりませんでした。

 園田真次郎という人が、複雑な奇門遁甲から九宮の要素を抽出して「気学」を創始しました。遁甲では生門、死門、景門などの「八門」や天干と地干の関係から導き出す「青竜返首」や「天遁」などの格を重視し、九宮はさほど重要視されていませんでした。だから、私は日本人特有の簡略化というふうに気学(=九星術)を解釈していたのです。

 しかし、最近考えが変わってきました。それは推理作家として高名な高木 彬光氏の「方位学入門」を読んでからです。九星だけでもかなりの確度で吉凶を占えるのではないかと思いなおしたのです。
 九星術では、自分の生まれた年で九星が決まりますが、そんな大雑把なくくりで運命が同じはずがないと思っていました。事実、個人の一生を占う術として弱い(四柱推命ホロスコープに比べて)のは事実です。
 しかし、方位術としてなら本家「奇門遁甲」の流れを汲む九星術は、他にない鋭さをもっています。五黄土星がめぐる方角の「五黄殺」、その反対側の「暗剣殺」、自分と同じ九星のめぐる「本命殺」その反対側の「本命的殺」の4大凶方は注意しなければいけないのではないかと考えます。

 だからといって日常生活で、方位を一々気にしていては何もできません。平安時代の貴族のように家から一歩も出られなくなります。方位を考えるのは、例えば百キロ以上遠方に旅にでるとか、長期出張するとか、外国に移住するとかで、一生のうちにそう何回もするものではありません。
 また、遁甲、九星術に共通の要素として造作(遁甲では座山盤を使う)がありますが、こちらも家を新築するか増改築するかで数は多くないと思います(引越しマニアの人は別ですが…)。

 もっぱら私は、理論だけを(昔を思い出しつつ)勉強中です。関連書籍も読み漁っています。とても面白いですよ。
 例えば「方位学入門」では、犯人は本能的に本命殺の方向に逃げるそうです。また北の方位は先天的に隠れる方位で、こちらに逃げられると見つけにくいそうです。しかし、それは犯人にもいえるので、犯人自身にとっては「この世から隠れる」=死をも意味するそうです。
 逆に南は「離」で「現れる」方位なので、こちらに逃げた犯人は必ず見つかるといいます。

 いろんな話があって、面白いのですが私が本気になって使うのはまだまだ先のようです。

 ちなみに、トップの画像は私の持っている某ソフトから転載したもので(ちゃんとライセンスはとってますよ。念のため)、本命九紫火星の人の今年と12月の星回りです。