フランスでドビルバン首相の出した雇用法案が、市民の猛反発にあって全面撤回されたとか。雇用して2年間は理由を告げずに解雇しても良いという法案でしたが、やはり市民の理解は得られませんでした。
ドビルバン首相の真意は、雇用のハードルを下げる(フランスでは一度雇用すると解雇が難しい)ことによって、雇用を促進し、失業率を下げようとしたんでしょうが、労働者自身にとってはたまったもんではありません。とくに新卒の大学生は深刻です。ただでさえ4人に1人しか正社員になれないほど不況だそうですから。
それにしても、フランスは市民革命の国ですね。市民運動で国の政策を変えさせるのですから。日本ではまずありえません。ところで、ドビルバンはこの失策で大統領レースから大きく後退したそうです。サルコジ内相がその分浮上したとか。サルコジさん、内心ほくそ笑んでいるのかも?いや、そんな事言っては失礼ですね。同じ内閣の一員ですものね。でも、サルコジさんの顔って印象薄いんですよね。ドビルバンさんはアクが強い顔ですけど。