
現在防衛省が開発中の電子戦機EC-2。主力輸送機C-2をベースに32トンという巨大な搭載力を生かして電子機器を積み敵防空ミサイルの射程から強力な電磁波を照射して敵レーダーを無力化し味方戦闘機の侵入経路を作り出すという役割を持っています。
電子戦の有効性は米軍のベネズエラ侵攻やイラン戦争でも大きな役割を果たしたことから多くの人がその重要性を認識したと思います。米軍の誇る電子戦機EA-18Gグラウラーはイラン軍のシナ製防空ミサイルHQ-9Bを開戦劈頭グラウラーの強力なジャミング(電子妨害)で無力化し、対レーダーミサイルでレーダー網を潰したことで敵が地対空ミサイルを一発も発射する前に破壊しました。
敵の目を潰した後ですから、やりたい放題でB-2やF-35は堂々とイラン上空に飛来し重要目標を次々と空爆で潰していけたのです。HQ-9Bとステルス機も探知できると豪語するJY-27Aレーダーとの組み合わせで鉄壁の空の守りを発揮するはずでしたが、肝心のレーダーを潰されたら何もできなくなりました。
現在開発中のEC-2はグラウラーと同じことができると言われますが、まだ実戦で証明されていないため何とも言えません。一般的に大型機の方が強力な電子機器を搭載できるため能力が高いと言われますが、グラウラーは逆に戦闘機改造なので敵の反撃を受けたときも容易に回避できます。生存性を採るならグラウラーなんでしょうが、ジャミングの範囲拡大を採るなら輸送機改造の電子戦機なのでしょう。おそらく滞空時間もEC-2の方が長いでしょうから。
ここにきて日本も電子戦の重要性、特にジャミングが現代戦では必須だということを認識したのでしょう。調達予定は4機。これが少ないのか多いのかは分かりませんが(個人的にはもっと導入すべきだと思います)、同時にEG-18Gグラウラーも購入して臨機応変に使用してほしいと思います。オーストラリアがすでに導入していますし、フィンランドにも輸出許可がでたそうです。日本も一時は購入検討されたそうですから、ぜひこの際実現してほしい。電子戦機は多ければ多いほど安心ですから。せっかく防衛費が対GDP比2%に上がったんですから有効に使ってもらいたいと思います。
皆さんは日本初のスタンドオフ電子戦機EC-2の開発、どのような感想を持たれましたか?理想的にはグラウラーも1個飛行隊に1機は保有してほしいくらいですよ。あるいは集中的に運用し、作戦ごとに出張る形が良いのかは専門家に委ねるべきなのかもしれません。