
96式装輪装甲車の後継として日本の陸上自衛隊でも調達が始まったフィンランド製パトリアAMV XP装甲車。装甲車と言いながらベースはAPC(装甲兵員輸送車)で、上部に40㎜機関砲の砲塔を乗せたIFV(歩兵戦闘車)、120㎜重迫撃砲搭載の火力支援車などさまざまなバリエーションがあります。一応機動砲もあるんですが、搭載砲が分かりませんでした。おそらく西側標準の105㎜ライフル砲だとは思いますが。
パトリアAMVは、装輪装甲車にも関わらず防御力に定評があり日本はじめ各国で採用されています。その能力がどれくらいかですが、NATO規格の防弾性でレベル5だと言われます。STANAG4569と言われる規格ですが、レベル5は最高レベルに当たります。500m離れた距離から発射された25㎜機関砲の初速1258m/sのAPDS-T徹甲弾の直撃を防ぐことができる防弾能力、あるいは25m離れた距離で炸裂した155㎜榴弾砲の爆発に耐える耐爆能力です。
25㎜機関砲なら大したことないと思われるでしょうが、湾岸戦争時米軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車は25㎜機関砲でイラク軍T-72戦車の側面装甲を貫徹しています。米軍の場合、APFSDSの弾芯に劣化ウランを使用しているので通常のタングステン弾芯より威力が高かった可能性はありますが。25㎜機関砲のAPDSも弾芯は劣化ウランだったはず。防御力でもアフガニスタンに派遣されたポーランド陸軍のパトリアAMV(ポーランドではKTOロソマクと呼称)は、タリバンのRPG(個人携帯対戦車ロケット)の直撃に耐え地雷にも驚異的な防御力を発揮し、タリバンから緑の戦車と恐れられたそうです。
日本はAMVの改良型XPを採用し810両調達する予定だそうですから心強いですね。しかもパトリアはモジュラー式の増加装甲を付けられますからさらに頼もしい。増加装甲はおそらく複合装甲で日本は得意の拘束式セラミックの複合装甲を付けられるはずです。ここらあたりは専門知識がないのであくまで想像ですが。パトリアとどういう契約になっているか次第です。
ただBAEがオーストラリア陸軍にパトリアの車体にスウェーデンボフォース社の40㎜機関砲搭載CV9035の砲塔を乗せたIFVタイプを提案しているくらいですから、日本独自の改造もできなくもないかなと思います。
想像ついでに言うと、パトリアの車体に16式機動戦闘車の105㎜砲塔を乗せた機動砲タイプも開発してほしいくらいですよ。均質圧延装甲の16式よりは強靭だと思うんですよね。もっとも16式も同クラスの装輪戦闘車よりは防御力が高いとは言われていますが。
増加装甲付きのパトリアの車体に16式の105㎜砲塔を乗せたら最高の機動戦闘車ができると想像すると楽しくなってきますね♪これイギリスの軍需産業BAEを使って世界中に売り込みできるんじゃないですか?パトリアも儲けて三菱重工も儲けてウィンウィンです。まあ実際は夢物語に終わりそうですけど。