護衛艦、初の輸出案件 29年納入開始予定、豪州が採用方針を伝達
シナの海洋進出に伴う東アジア、そして東南アジア情勢の緊迫化を受け、オーストラリアでも海軍の増強が検討され始めました。それを受け、アンザック級フリゲートの後継である次期汎用フリゲートの導入計画が発表されます。最後まで残ったのが日本のもがみ型を発展させた新型FFMかそれに近い艦型で、ドイツのMEKO A-210と共に最終候補に残っていました。
実は、アンザック級もドイツのMEKO200をベースとしており、兵器体系が近いことからドイツ製になるのかなと個人的には思っていました。ただオーストラリアも日本同様アメリカと軍事同盟を結んでいることから、ミサイルなどは米国製になるはずで実績のある日本製フリゲートもその点では優位かもしれないと思っていたところでした。
おそらく新型FFMと同等となると、VLS(垂直発射装置)は32セルになるはずで、満載排水量6200トン。現在オーストラリア海軍が保有するホバート級(満載排水量6350トン)に次ぐ大型艦になります。ホバート級はVLS48セルでイージスシステムを採用していることから戦闘力では新型FFMが劣りますが、アンザック級(満載排水量3600トン、VLS8セル)よりははるかに上で、オーストラリア海軍全体としての攻撃力は向上します。
一応、イギリスの26型フリゲートをベースとした満載排水量8800トン、VLS32セルのハンター級も導入予定ですが、9隻導入予定を6隻に減らしてまでも次期フリゲート11隻を導入する予定ですからオーストラリアの本気度がうかがえます。新型FFMはもがみ型同様少ない人数で運用できるし、もし艦対空ミサイルに現在日本が開発中の23式艦対空誘導弾(A-SAM)や、艦対艦ミサイルに12式地対艦誘導弾能力向上型の艦上発射タイプが採用されたら、これも初のミサイル輸出になるかもしれません。
常識的には艦対空ミサイルは西側共通のESSM(発展型シースパロー)になるとは思うんですがね。A-SAMは射程100㎞以上でESSMの射程50㎞よりは優れているんですが、ホバート級が搭載しているスタンダードSM-6の370㎞よりは劣ります。オーストラリア海軍が個艦防空のESSMを重視するのか、それとも艦隊防空もある程度できるA-SAMを採用するのかは分かりません。
A-SAM唯一の欠点はミサイルが大型で1セルに1発しか積めない事。一方ESSMは4発積めますから数の上では有利です。対艦目標に対する12SSM能向型の艦発タイプは、初期生産型のブロック1で射程500㎞、将来的には射程1000㎞以上になる予定ですから、ハープーン艦対艦ミサイルの射程240㎞より上で、ハープーンの後継であるLRASM(射程900㎞)と同等以上になりそうなので、こちらの方が採用可能性は高いでしょう。
どちらにせよ、夢は広がりますね♪ここからひっくり返されてドイツ製に決まったらシナの工作を疑いますよ。ともかく日本初の武器輸出が決まりそうで本当に良かったです。