鳳山雑記帳はてなブログ

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実はドッグファイトはフォークランド紛争の時から旧式化しています

アニメや映画の戦闘機「やたら格闘戦しすぎ!」いまや背後を取るのは “時代遅れ” です


 よくアニメなどで戦闘機同士の戦闘を描いたシーンがあると思いますが、ドッグファイト(格闘戦)をして敵の背後を取ることを目指しているのがありがちだと思います。

 それは戦闘機が積んでいるミサイルが赤外線ホーミングで敵戦闘機の排気口から出る熱源を追っているから。その前のレシプロ機の時代なら戦闘機の背後には機銃を積んでいないから一方的に攻撃できるからです。

 ところが現代の航空戦は、見えない距離から高性能レーダーで察知しアクティブレーダーホーミング(ARH)というミサイル自体が搭載したレーダーで敵機を追尾していく方式が主流ですからまずドッグファイトになるケースは希です。AIM-120AMRAAMや日本のAAM-4(99式空対空誘導弾)などが有名ですよね。最初に敵機をロックオンしたら、後は撃ちっぱなしで自機は回避行動に移れます。しかも現代の赤外線ホーミングミサイルはAIM-9L以降のサイドワインダーに代表されるように敵機の前方から撃てるので必ずしもドッグファイトに入る必要性がありません。

 1982年のフォークランド紛争で、英軍の垂直離着陸機(VTOLハリアーがアルゼンチン空軍機に対してパーフェクトゲームを演じたのは当時最新の前方からでも撃てるAIM-9Lがあったからだと言われています。そして最近は長大な探知能力(半径500㎞)をもつ早期警戒管制機AWACSやAEW&C)が敵機を探知し自軍機に攻撃目標を指示し空中戦闘を管制させるのが主流ですから、ますますドッグファイトが入り込む余地がありません。

 記憶に新しいところだと、インドとパキスタンカシミール地方を巡る紛争でインド軍のフランス製ラファール戦闘機をパキスタン軍のシナ製J-10C戦闘機が撃墜したのも、インド軍はAWACSをうまく使いこなせていないのに対しパキスタン軍はAWACSあるいはAEW&Cの空中管制の下戦闘したからだと言われています。

 戦闘機単体の能力から言うとラファールが優れていると言われていますが、現代ではAWACSを中心としデータリンクを駆使した総合戦になってきています。となるとますますドッグファイトは過去の遺物となりそうですね。あれは古き良き時代の産物なのでしょう。私もゲームのエースコンバットを遊んでいてドッグファイトばかりなので面白くなく途中で止めた経験があります。まあ私の場合ドッグファイトが下手くそなので投げただけなんですけどね(苦笑)。

 エースコンバットの何作目か忘れましたが、F-35までドッグファイトしていたシーンは笑いました。F-35の場合ドッグファイトに突入した時点で負けで、それまでに高性能レーダーを含むセンサー類で敵機を捕捉し見えない距離から撃墜しているはずですから。ネットでF-35F-16より格闘性能で劣ると主張する人がいましたが、そんなのは当たり前で現代戦では格闘戦を重視していない証拠だと思いますよ。

 アニメではまだまだ戦闘機同士の空中戦は古き良き時代が続いているんでしょうね。ちょうどフォールアウトシリーズのレトロフューチャー(19世紀後期から20世紀中期までの人々が描いた未来像)みたいな世界観なんでしょう。リアルに見えない距離で戦闘し敵機を撃墜しても全く面白くないでしょうから。