鳳山雑記帳はてなブログ

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今後自衛隊が運用する各種スタンドオフミサイルの現状

 軍事研究6月号宮脇俊幸氏の『国産新型スタンド・オフ・ミサイルの全貌』という記事から。

 ようやく自衛隊はまともな反撃能力を持てるようになり、その一環として各種スタンドオフミサイルを導入、あるいは開発中です。軍事に疎い方にはチンプンカンプンだと思うので簡単に説明すると、スタンドオフミサイルは敵対空ミサイルの射程外から攻撃できる長距離ミサイルの事で、その中には巡航ミサイルも含みます。

 自衛隊は、アメリカから有名なトマホーク巡航ミサイルや航空機発射のスタンドオフミサイルであるJASSM-ER(射程926㎞)、F-35Aから発射できるノルウェー製のJSM(射程500㎞)を導入したほかに、国産の12式地対艦誘導弾能力向上型(以下12SSM能向型と略)を開発中です。12SSM能向型は従来の地上発射型のほかに艦船発射型、航空機発射型も開発中です。

 また新型超音速対艦ミサイルであるASM-3は200㎞以下の射程では敵の対空ミサイル圏内に入り危険であることから、射程延長(500㎞程度?)を目指したASM-3(改)を開発中だと言われています。

 この中で、12SSM能向型の空中発射タイプは開発が順調で早ければ2027年にも完了し部隊納入が始まるかもしれないとのこと。ちなみに地上発射型はもっと早く2026年完了予定だそうです。私は順調に開発できているので頼もしく思っていたんですが、筆者によると単に射程延長に注力していただけで、対艦ミサイルとしての機能は十分でも対地攻撃には不向きとのこと。素人目でも艦船相手なら高速でミサイルをぶち当てるだけですから従来の12式と同じかちょっと手を加えるだけの弾頭で済みますが、地上目標の破壊をするためにはJASSM-ERのような貫徹力と爆風破片効果を持つ弾頭が必要だそうです。

 これだと、いくら12SSM能向型が900㎞以上の射程を持とうとあまり意味のない武器になってしまいます。もちろん将来的には地上目標攻撃に対応できる弾頭も開発するでしょうが(それをしないと意味がない)、現状だと地上目標攻撃にはトマホークとJASSM-ERしか使えなさそうです。JSMも使えますが、弾頭が125㎏と軽く威力不足なので大型目標攻撃には向かないと思います。ピンポイント攻撃には使えますが。やはり弾頭重量は1000ポンド(454㎏)以上ないと。

 こうなるとトマホークやJASSM-ERの導入を決めたのは良かったですね。12SSM能向型も一刻も早く弾頭を改良して地上目標攻撃にも使えるようにして欲しいですよ。