日本航空自衛隊が2027年までに50発導入予定のスタンドオフミサイルJASSM(ジャズムと読む)‐ER。
926㎞の長射程を誇り弾頭重量1000ポンド(454㎏)。マッハ0.8の亜音速で飛翔しCEP(半数必中界、平均誤差半径とも呼ぶ。目標に50%の確率で着弾する能力)1mという精度を誇ります。JASSM-ERの対艦ミサイル型のLRASMの導入も日本は決めておりこれも900㎞の射程を持つことから従来の対艦ミサイルは要らなくなるだろうとも言われます。実際アメリカ海軍も射程140㎞のハープーン(艦上発射型)からLRASMに切り替えつつあるとされますし。
LRASMは昔で言う500㎏爆弾を亜音速で敵艦にぶつけるので命中したら1発轟沈でしょう。従来の艦対艦ミサイルの弾頭はせいぜい500ポンド(227㎏)ですからね。日本の17式艦対艦誘導弾(SSM-2)も射程400㎞ですが、弾頭重量はそれくらいですし。
日本ではJASSM-ERをF-15に搭載させる計画だそうですが、F-15CベースのJやF-15DベースのDJでは無理があるように思えます。あくまで個人的感想ですが。制空戦闘機よりは戦闘爆撃機のF-15E(ストライクイーグル)やその後継のF-15EXに搭載させた方が良いような気はします。
ということでせっかくJASSM-ERを導入するならF-15EXも同時に導入してほしいと思います。アメリカの事情でEXは他国に売りたくないという話はありますが真相は不明です。EXが駄目ならせめてストライクイーグルは!と思うのは私だけでしょうか?旧式化したPre-MSIP機をミサイル発射母機にするよりは良いと考えるんですが。2016年にカタールが導入を決めたのでまだ生産ラインは残っているはず。
カタール仕様のF-15QAで良いんですがね。能力差はF-15E < F-15QA < F-15EXらしいです。ベストはEX、それが無理ならストライクイーグルの発展型アドバンスドイーグルが欲しい。そうなると防衛費対GDP比2%でも足らなくなるかも?私は2.5%くらいあって良いと思うんですが。2.5%なら韓国くらいの対GDP比ですからそれほど無理もないはず。それには兵器輸出をもっと積極的に行って量産効果で国産兵器自体のコストを下げればF-15EXの購入費も捻出できると思うんですよ。
F-35の導入でようやく単なる要撃戦闘機から攻撃機寄りのマルチロール戦闘機になってきた航空自衛隊。本格的戦闘爆撃機のストライクイーグル導入も検討してみては?