鳳山雑記帳はてなブログ

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ウクライナ戦争バフムート攻防戦、どうなるか?

ロシア軍、バフムートで攻勢継続 ウクライナは撃退試みる


 一般の日本人は喉元過ぎれば熱さ忘れるでウクライナ戦争にほとんど関心が無くなっていると思いますが、我々のようにウクライナ戦争の結果で台湾有事、日本有事に大きく影響すると憂いている側は常に関心を持って見守っています。

 ロシアの理不尽な侵略開始から1年が過ぎました。当初のロシア軍攻勢、ウクライナ軍の大反攻と来て現在戦線は膠着しています。ウクライナ軍は西側諸国からレオパルド2戦車などの供与を受け来るべき大攻勢の準備を進めていると言われます。一方、ロシア軍としてはウクライナ軍の大攻勢をまともに受ければ戦線が崩壊しかねないので、その前にこちら側から大攻勢を仕掛け、ウクライナ軍を消耗させ大攻勢に出る余裕を無くさせるのが当面の作戦でしょう。

 西側軍事筋の見方では、ロシア軍の大攻勢はすでに始まっているものの予備兵力に欠けあまり大きな成果は出ていないというのが有力です。一部には「いやロシア軍はまだまだ大きな予備兵力を隠しており、いずれ決定的な戦場の投入しウクライナ軍を粉砕するはずだ」という意見もあることはあります。日本の場合はさらに酷く、ロシアンフレンズの元陸上自衛隊高官(チャンネル桜によく出てますな)など、「ウクライナ軍は兵士が枯渇しNATO諸国の義勇兵が主力として戦っている」とか「現在ロシア軍の方が有利、いずれウクライナ軍は崩壊し戦争はロシア勝利で終わるだろう」などと素人でも嘘だと分かることを平気で発言しています。これには元陸上自衛隊東部方面総監・陸将の渡部悦和(よしかず)氏も嘆いておられ「わが自衛隊OBにもロシアンフレンズみたいなのがいる。どうしてこうなったのか?」とこぼしていました。

 私は日本にスパイ防止法がないからだと思いますね。レッドーチームの国は日本の政治家、官僚、自衛隊幹部などに接触しハニトラや賄賂で篭絡してきたのでしょう。大原則としてウクライナにどのような落ち度があろうと、国連憲章に反する侵略をした時点でロシアは一方的悪です。ロシアンフレンズはこれが分かっているのでしょうか?他国なら外患誘致罪で死刑になりかねませんよ。


 日頃の憤懣から前置きが長くなってしまいました。反省します。ロシア軍は開戦当初からドンバス地方ドネツク州東部にあるバフムートをずっと攻撃してきました。しかしウクライナ軍は頑強に抵抗し撃退し続けます。ところが今回、ロシア軍はバフムートへの攻撃を激化させ、西側幅4キロメートルの回廊を除く北部、東部、南部を包囲しました。バフムート陥落は時間の問題になっています。

 ただ日本の報道のように要衝というわけではなく、ウクライナとしてはここを取られても軍事的には別段ダメージはそれほど大きくはないとのこと。ロシアとウクライナの政治的な意図でバフムートがクローズアップされているだけだそうです。ロシアとしては、劣勢の中バフムートを占領できたら国内向けに大きな成果として報告できますからね。ウクライナのゼレンスキー大統領もロシアに成果を報告されるのが嫌だからバフムートにこだわっていると言われます。

 が、いつまでもバフムートにこだわっているとウクライナ軍は虎の子の精鋭部隊を包囲殲滅されてしまいます。今重要なのは土地ではなく軍隊です。手遅れになる前に撤退しバフムート川の西岸に新たな防衛線を築き遅滞戦術でロシア軍に消耗を強いるのがベストな戦術だそうです。

 ところでロシア軍も大攻勢とはいいながら、長期間の戦闘で精鋭部隊が消耗し動員兵の補充で部隊の質が大きく低下していると言われます。経験のある将校の不足から開戦当初のような高度な戦術はとれず、今ではゾンビアタックと揶揄されているような犠牲を顧みない人海戦術を多用しているそうです。バフムートでウクライナ軍が苦戦しているのもこれが理由です。とはいえシナ人民解放軍ではないんですから兵士にも限りがありますし、大部隊を動かすほどの十分な兵站は維持できないと言われています。ロシア軍の無理な攻勢はいつまで続くか?

 昔は「ロシア兵は畑で取れる」と言われていたんですけどね。未確認情報ながらロシア兵の戦死者は10万人に達するとも言われています。プーチン政権はいつまで隠し通せるか見ものです。ウクライナ軍としては、バフムートでロシア軍を消耗させつつも自軍の損害はできるだけ抑え、来るべき大反攻作戦の準備を進めるのがベストだと思います。バフムートが陥落したら、日本のマスゴミやロシアンフレンズどもは鬼の首を取ったように大騒ぎするでしょうが、皆さんは絶対に騙されないでください。

 要はウクライナ軍があまり損害を出さずに撤退できたかどうかです。土地などはいくらでも取り返せます。南部ザポリージャ州で始まると言われる大反攻作戦、これを成功させることが戦争終結の一番の早道です。アゾフ海に達するか、アゾフ海北岸を通るロシアの兵站線を遮断できればクリミア半島とドンバス地方を分断できます。あとは弱い方を集中攻撃すれば良いだけ。これができたらウクライナはほぼ勝ち確定です。ですから長期的スパンで我々も見守っていきましょう!

 皆さんはバフムート攻防戦、どのように推移すると見ていますか?