ウクライナ戦争で、ウクライナ軍が侵略者ロシア軍を各地で駆逐し始めているというニュースが入ってきました。ウクライナ第二の都市ハルキウ(ハリコフ)は一時ロシア軍に占領される寸前まで追い詰められていました。しかし、欧米からの兵器援助が行き渡りはじめ戦力の再編成に成功、南部戦線でへルソンのロシア軍を包囲し始めているという情報は入ってきていました。
そして今回、ハルキウでの大攻勢。数日前のニュースでウクライナ軍がハルキウに迫っていたロシア軍を40㎞押し戻したとありましたが、さらにロシア国境近くまで迫っていたんですね。ハルキウの北西、国境から近いロシア領ベルゴロドにはロシア軍の一大補給拠点があり、そこから補給線がドンバス地方のイジューム(ハルキウの南西50㎞)まで伸びているそうです。
ロシア軍は、ウクライナ軍を国境を越えてベルゴロドを占領することを非常に恐れていると言われます。ただ、ウクライナ軍にそこまでの力は無いでしょう。しかし、ベルゴロドから伸びるロシア軍の補給線を遮断できれば少なくともドンバス地方北部に展開するロシア軍の死命を制することができます。イジュームにロシア軍は20個BTG(大隊戦術グループ)を展開しているそうですから2万人程度の兵力です。この部隊の補給を断ち崩壊させるだけでもウクライナ軍は非常に有利になります。
ドンバスのウクライナ軍を包囲するはずが、逆にロシア軍がウクライナ軍に逆包囲されそうですね。スターリングラードの戦いとそっくりになってきました。まずはドンバス北部のロシア軍を壊滅させる。それが出来れば東部戦線は安定します。南部でもヘルソン奪還が出来れば、クリミアからウクライナ南部に侵攻しているロシア軍部隊の背後を脅かすことが出来ますから非常に良い展開になります。
ただナザレンコ・アンドリーさんが仰る通りブチャと同じような住民虐殺の証拠がハルキウ州でも次々と出てくるんでしょうね。暗澹たる気持ちになります。6発中旬にウクライナ軍は反抗作戦を全土で展開できるほど戦力が整うと言われますし、ロシア軍の兵站も崩壊寸前になろうとしているという予測もあります。
国際法違反の大悪党ロシア軍は一刻も早く滅びて欲しいですし、それが日本の国防にも役立つと思います。早くベルゴロドの補給線遮断成功というグッドニュースが入ることを望みます。まずはドンバス北部のロシア軍を敗走させることですよ。