鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

ウクライナ戦争は世界を激変させ脱炭素社会を崩壊させた

 先日テレ朝の報道ステーションを見ているとウクライナ戦争で石油天然ガスが高騰し電気代が跳ね上がると報道していました。ここまでは良かったんですが、その後自称専門家が出てきて「だから再生可能エネルギーを推進すべき」と発言したのを見て絶句しました。頭がおかしいのでしょうか?普通はロシアに頼っていた天然ガスが輸入できないから原発再稼働や石炭火力に力を入れて電気代の高騰を防ぐべきだという結論になるはず。

 そもそも再生可能エネルギーは安定した電力供給源にはなり得ず不安定だから火力発電が残っているんですよ。日本の年間電力需要8000億キロワットをどうやって再生可能エネルギーだけで賄うつもりなんでしょうか?100キロワット級原発と同じ電気を作り出すためには山手線内全て太陽光パネルで埋め尽くさなければならないんですよ。それにガソリン車を無くし電気自動車ばかりにしたら年間電力需要は軽く1兆キロワットを超えます。

 資源大国ロシアは世界から経済制裁を食らって輸出できなくなりました。シナを迂回しての輸出も二次制裁の対象ですから、シナが自殺願望でもない限り拒否するでしょう。ロシアとシナは二国間だけのバーター取引で貿易するしか手段はありません。電気自動車(EV)の値段の大半は中にあるリチウムイオンバッテリーの値段だと言われます。リチウムイオンバッテリーの原料はコバルトやニッケルです。ロシアはコバルトの生産量では世界3位、ニッケルも世界3位です。おかげでコバルト、ニッケルの値段は高騰し続けています。最終的にはウクライナ戦争前の4倍から5倍になるという予測もあります。

 となると今200万円で買える電気自動車は800万円から1000万円になります。いったい誰が買いますか?しかも電気代の高騰で維持費も莫大になります。その意味で電気自動車はすでに破綻しているとも言えます。水素自動車を推進していたトヨタが勝ち組になりそうですね。電気代を下げるためには原発を全部再稼働しさらに新設するしかありません。石炭火力発電もできるだけ二酸化炭素を排出しない技術を開発し推進するしかないでしょう。その意味では脱炭素社会もSDGsも破綻したと言えます。

 私は地球温暖化には懐疑的ですが、もしそれが本当だとしても今の生活を守るためには一時的にせよ脱炭素社会推進をストップしないといけません。あのドイツですら原発再稼働と石炭火力推進に舵を切ったんですよ。国民生活を守るためには当然です。日本も世界の潮流に乗り遅れるべきではありません。普段ドイツを見習えと言っていた連中は、ドイツが国防費GDP2%に増加する事や原発再稼働には沈黙してますよね。連中がどこの指令で動いているか丸わかりです。

 皆さんは脱炭素社会の未来、どうなると思われますか?