鳳山雑記帳はてなブログ

立花鳳山と申します。ヤフーブログが終了しましたので、こちらで開設しました。宜しくお願いします。

NATO諸国のウクライナ戦闘機供与問題、続報

【国際】米・ポーランドウクライナへの戦闘機供与を検討


 先日、NATOが重い腰を上げてロシアの侵略に苦しむウクライナに戦闘機を供与する事、それはポーランドなどの旧ワルシャワ条約機構軍構成国のソ連製MiG-29やSu-25になりそうだという話を書きました。
 
 報道では
ポーランド MiG-29 28機
スロバキア MiGー29 12機
ブルガリア MiG-29 16機、Su-25 14機
で合計70機だそうです。

 ただロシアの猛反発で沙汰止みになったという情報、いやいやこの話はまだ生きていると情報が錯綜していました。今のところでは戦闘機はパイロット、整備兵、部品込みでポーランドの空軍基地に送られる。ウクライナ空軍のパイロットもポーランドに越境して訓練、出撃するという事になりそうです。

 過去記事でも書きましたが、すでに西側装備に切り替えているポーランドはともかく他の旧東側の国はまだまだソ連製戦闘機が主力のはず。ウクライナに供与するのは良いが自国の国防がおろそかになるのではないかと心配していたところでした。ところがこのニュースを見て謎が氷解しました。

 ウクライナに供与した分は、アメリカが補填するみたいですね。最新鋭のF-35やオーバーキルのF-15系は無理でしょうが、アメリカ国内でも2200機くらいあるF-16の中古を援助するという話になっているみたいです。ただ機体はタダであげたとしても、その後のアビオニクスとかソフトウェアのアップデートは有料でしょうからアメリカとしても損はない話だと思います。これが結構高いんですよ。韓国はそれでブチ切れたくらいですからね。まああの国の場合は遊びで国防やっているから問題無しなんでしょうが(苦笑)。

 ブルガリアにしてもスロバキアにしても、F-16C/Dなら中古でも十分でしょう。台湾みたいにいずれはF-16Vに準ずる程度までアップデートできれば御の字でしょうから。MiG-29も悪い戦闘機ではないんですが、まだまだ第一線で通用するF-16を貰えるのは嬉しいと思いますよ。MiG-29のアップデートは絶望的ですし。

 加えてアメリカもウクライナに戦闘機を供与するという話もあります。パイロット込みで!これってまんまフライングタイガースですよね。ここまで露骨だとプーチンはブチ切れるかもしれませんよ。義勇兵という名の米軍ですからね。たださすがにF-35とかF-22は使えないので、まだごまかしの効くF-16なんでしょうけど。ポーランド空軍が保有していますから。ウクライナ国旗を付けたAC-130ガンシップとかA-10とかロングボウアパッチはさすがにシャレにならんぞ。アメリカはずうずうしいから「ウクライナがどうしてもくれって言うから供与しました。ヘルファイアミサイル込みで♪」とか笑ってごまかしそうwww

 あるいはF-15Eストライクイーグルとか投入された日にはロシア陸軍の機甲部隊は壊滅しかねません。アメリカの本気度はどこまでなのか、見極める必要はあります。私はせいぜいウクライナポーランドの境界上空に早期警戒管制機を飛ばしF-16を航空管制してロシア空軍を叩くくらいが限界だと見ますが。ロシア軍が西側からの人道支援援助物資の車列を攻撃しないように、など大義名分はいくらでも作れますからね。

 プレデターとかリーパーのような無人偵察攻撃機ならハードルは低そうだな。すでにウクライナ軍はトルコ製の無人機バイラクタルTB2を運用していますから。



 いろいろ情報が錯綜して何が真実か分かりませんが、ウクライナ戦争にアメリカやNATOがどこまで介入するかは今後を占うカギになりそうです。