鳳山雑記帳はてなブログ

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次期戦闘機F-3の輸出など論外です!

【自民】次期戦闘機の輸出議論

 

 F-3を海外輸出?自民党には馬鹿しかいないのか?(呆)。こういうのを捕らぬ狸の皮算用と言うんだよ(怒)。航空自衛隊F-2戦闘機の後継となるF-3、紆余曲折はありましたがようやく日本主導で開発が始まりそうだと安心していたら、できる前からもう輸出の話ですか?アメリカですらゲームチェンジャーになり得る高性能ステルス戦闘機F-22ラプターの海外輸出など認めていませんよ。万が一技術が敵国に漏れたら取り返しがつかなくなる。日本のF-3も計画通りの性能になったらF-35に勝るとも劣らない高性能機になるはず。いったいどこに輸出する気ですか?

 フルスペックのものは論外。機能を落としたモンキーモデルになるでしょうが、戦後一度も武器輸出をしていない日本にそのノウハウがあるのか?以前オーストラリアにそうりゅう型輸出という話がありましたが、これもフルスペックを認めるような話があり非常に危惧していました。フランスの横槍でぽしゃったわけですが、ある意味私はフランスに感謝したくらいです。それほど軍事機密は守らないといけない。日本防衛の根幹ですからね。

 今回の自民党の議論がこの記事通りだとすると、国防の根幹を完全に忘れてしまっています。日本防衛の要になるだろうF-3を例えモンキーモデルだとしても輸出できるはずがありません。F-3が計画倒れで中途半端な欠陥機になったら尚更他国は買わないでしょう。どちらにしろ輸出できる代物ではない。それに世界、とくに自由主義陣営はアメリカの信頼がある国にはF-35、あまりない国にはF-16Vと選択肢があります。武器輸出ノウハウがない日本がのこのこ出て行っても門前払いされるのがオチ。

 F-3の機体単価が200億円超えるという話なら、導入を100機ではなく200機にすれば済む話。防衛費を今の5兆円から少なくとも10兆円以上にすれば可能でしょう。F-3とF-35で20個飛行隊以上創設すればよいだけ。もちろんパイロットの育成、後方(補給、整備など)の拡充もセットですよ。百歩譲って輸出ありきならイギリスが進めているテンペスト計画に参加すればよい。イギリスも日本の参加は歓迎でしょうから。BAEは武器輸出のプロなので日本が一枚噛んだらその分見返りはあるでしょう。ただ共同開発はあまりお勧めできません。それぞれの国情がありますからね。求める性能や方向性が違います。現に独仏が進めている次期戦闘機FCASは両国の主導権争いで頓挫しそうですよ。FCAS計画に参加の意向だったイタリアですら、この惨状を見てテンペスト計画に乗り換えようとしています。

 戦後平和ボケにどっぷりと浸かった日本人の最大の欠点が軍事音痴ぶり。政治家にも当てはまります。国防は経済ではない。経済を超越したところにある。最重要視すべきは国民の命です。それを脅かすような最高軍事機密の輸出を論じる時点で国賊に等しいと私は思います。外貨獲得のために武器輸出は必要なのかもしれませんが、輸出して良いものと絶対ダメなものの線引きは必要です。政府・自民党の頓珍漢な議論を見て絶望的な気分になったのは私だけでしょうか?